大晦日・元日ご案内

今年も大晦日には除夜の鐘の打鐘
元日には修正会を行います

 除夜の鐘の打鐘は12月31日の午後11時45分頃から

 修正会は1月1日の午前10時から

分からないこと等ございましたら、西来寺(046)822-1020までお問い合わせ下さい。

平成29年報恩講 ご報告

平成29年報恩講 西来寺

いや~今年の報恩講はすごかったです。台風22号直撃。警報が鳴り、雷が鳴り、前が見えないほど、本当にまるで壁のように雨がたたきつけて降ってしまいました。山門の階段は鯉が滝登り出来るほどの水量。

 そんな中でも1時間以上前から座って待ってくれている方もいたのですが、心の中では「本堂に五人ぐらいだったらどうしよう・・・」と悲しく考えていました。すると時間が迫るにつれ、ちょっとだけ雨の勢いがなくなり、御門徒さんが集まってきてくれ始めました。中には北海道から来てくれた方もいました。雨靴を履きずぶ濡れになりながらも皆さん来てくれたのです! 玄関は色とりどりの雨靴の展示場のような風景となりました。そしてまさかの(ほぼ)本堂満堂!奇跡としかいいようのない光景でした。

あのたたきつけるような雨の中果敢にも来て下さった御門徒の皆様、僧侶の方々、ひろさちや先生、そしてずっと支えて下さったスタッフの皆様、本当に有り難うございました。それも天気に文句を言った方はいなかったのです。

 私は今年の報恩講で、本当に多くのことを学ばせて頂きました。そしてその中でも一番に、人を信頼する有り難さ素晴らしさを学びました。今年の報恩講は私にとって忘れられないものとなりました。でも出来れば来年は晴れて欲しい・・・。

西来寺坊守 大塚睦子

―――【ひろさちや先生講演要旨】―――

阿保と馬鹿がどう違うか、これは馬鹿というのは問題が起きて、問題を解決しようしようとして失敗する。上手く解決できた人は賢い人ですね、しかし大抵の人は問題を解決しようとして失敗するんです。それが馬鹿ですね。
それに対して阿保は、問題がおきてもまぁええやんか、しょうがないな、問題がおきたままそのまま生活していれば、いつの間にか問題がきえている。これが阿呆ですね。

ですから、皆さんには阿呆になっていただきたい。馬鹿になってはいけませんよって話を今日したいわけですね。

では問題って何か?というと、大体3つですね。「貧」「病」「争」これが大体3つの問題です。

例えば「貧」について話すと、大体みなさん貧乏でしょう?
そこで貧乏だからといって、金持ちになりたいといってあくせくする人、そこでうまく金持ちになれた人はいいですよ。賢い人です。でも大体の人はならないですね。競馬やっても競輪やっても儲かりはしないわけで、100万円サラ金でかりて宝くじかっても6億あたらないですよね。金持ちになろうとして努力して失敗する人、それがバカですね。

大体、みなさんの年収じゃ飲まず食わずで貯めても5億もたまらないかもしれない。そんなら貧乏でいいじゃないですか、貧乏でも楽しくて、気楽にやって過ごせばいいわけですよね。だから皆さん金持ちになろうなんて浅はかな欲望を起こしちゃだめですよ。阿呆になって貧乏人のまま、楽しくいきればいいんです。

あくせく、イライラ、ガツガツ、これが今の日本人の生き方ですね。これだけ贅沢な生活をしていながら、まだ経済発展だなんてやってるでしょ。

馬鹿はあくせく、イライラ、ガツガツするんですね。頑張っていきてる。
阿呆はのんびり、ゆったり、ほどほどにと。このほどほどにっていうのが「いいかげん」ですね。いいかげんのすすめなんです。

だから私たちは、のんびり、ゆったり、ほどほどに、これがいいかげんですね。
そういう生き方、私そっちの方が好きなんですよ。阿呆な生き方ですね。皆さんにも是非阿呆になって楽しく生きていただきたいんです。

西来寺報 2017年 冬号

西来寺報2017年冬号

登高座について
柄香炉 / 持蓮華

行事のご案内 大晦日と元旦
除夜の鐘(大晦日)12月31日 午後11時45分
修正会(元日)1月1日 午前10時

【特集】平成29年 報恩講 報告
記念講演 ひろ さちやさん

坊守のちょっと裏話
登高座 オマケの話
草鞋 / 登高座に用いる畳の台

本のプレゼント

西来寺の参拝記念スタンプ

左の画像をクリックするとご覧いただけます[PDF 1.9MB]

平成29年(2017年)報恩講 開催のお知らせ

日時 平成29年(2017年) 10月29日 日曜日
法要開始 午後1時より(終了 午後4時)
場所 西来寺 本堂

《 記念講演 》
ひろさちや氏 講演
講題:いいかげん〜自然(じねん)〜を生きる
講演開始 午後2時15分

一般聴講ご希望の方:聴講料1000円(記念品なし)
往復はがきでお申込みください。
応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。
〒238-0051 横須賀市不入斗町3-38 西来寺「報恩講聴講希望」宛


なむそのまんま、なむそのまんま

今、生きることに不安を抱えている人が多い時代ではないでしょうか。
少子高齢化、年金破綻、介護離職、近い未来の不安を煽る言葉をテレビや新聞で毎日のように目にします。老いの不安、健康の不安、死後の子供の不安。不安を上げればきりがなく、不安はさらなる不安を招きます。
生き甲斐がない。心のよりどころがない。どうしたら私たちは救われるのか。そういった漠然とした不安を痛快に一蹴してくださったのが、ひろさちや先生です。
「なむそのまんま、そのまんま」という言葉を通して、私たちにそんなに不安にならなくていいんだよと語ってくださいました。私たちの不安は何なのか、日々どういう心で過ごしていけばいいのか、ひろさちや先生にお話ししていただきます。
昨年の報恩講の後に、数多くよせられた熱いご要望にお応えしまして、ひろさちや先生、西来寺報恩講で再演です!

真宗大谷派 西来寺 平成29年報恩講記念講演 真宗大谷派 西来寺 平成29年報恩講記念講演

ひろ さちや

仏教を中心に宗教をわかりやすく説き、多くの人々の支持を得る。宗教思想の研究、講演などに活躍。

1936年 大阪市に生まれる
1960年 東京大学文学部インド哲学科を卒業
1965年 同大学院博士課程を修了

著書
「狂い」のすすめ(集英社)
釈迦とイエス(新潮社)
ひろさちやの般若心経88講(新潮社)
仏教に学ぶ老い方・死に方(新潮社)
ポケット般若心経(講談社)
仏教はじめの一歩(春秋社)
「いいかげん」のすすめ(PHP研究所)

など500冊以上

西来寺報 2017年 秋号

no27_201709

真宗本廟収骨について
 須弥壇収骨(しゅみ だんしゅうこつ)

報恩講のお知らせ
 ひろさちや先生再演!

報恩講のボランティア募集

ひろ先生を迎えるにあたり
 坊守 大塚睦子

知っていますか?
 食前食後の言葉
 御蝋燭の色について

上の画像をクリックするとご覧いただけます[PDF 550KB]

西来寺報 2017年 夏号

西来寺報2017年夏号

法事をつとめる
・経教はこれを喩うるに 鏡の如し

帰敬式(ききょうしき)の冊子

お知らせ
今年の報恩講は10月29日(日曜日)

2017年のお盆日程
新盆 7月8日
お盆 7月13日〜7月16日
旧盆 8月13日〜8月16日

知っていますか?
法事と御供物

報恩講のボランティアスタッフ募集

上の画像をクリックするとご覧いただけます[PDF 480KB]

ご門徒さんの銭湯へ行こう

皆さんも見たことがあると思う西来寺の山門側にある48願道の石碑。これはあたり湯の先々代のご主人達金太郎さん寄贈のものです。金太郎さんは、西来寺の勉強会「正信講」(今の同朋会)をやっていた中心人物だったといいます。

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インタビューに答えてくださったのは金太郎さんのお孫さんで現在の女将さん、達京子さんです。

「お湯は薪で沸かしていて、朝の9時から沸かしはじめて、3・4時間かかります。お湯の温度は日によって色々です。いつも同じように涌かすのでそのままの温度。例えば冬の寒い日に体が冷え切った男の人が一気に4人入ると、男湯はぬるくなっちゃいます。そうすると自動でカマが涌かすので、しばらくすれば温かくなるのですが、今度は女の湯の方は熱くなりすぎたりしちゃって。だから入る時によって熱かったりぬるかったり、うちは色々なんですよ。熱いぬるいとお湯のトラブルがありますが、お客さん同士で解決してくれます。常連さんが新しいお客さんに教えてあげたり、時には叱ってくれたり」

ちなみに、京子さんが仲裁するときは「ここにはお湯しかないんだから、止めましょうよ」と言って止めるそうです。京子さんのお人柄が現れている他の人には言えない素敵な言葉だと感じました。

「薪で沸かしているので、午前中は薪取りに行っています。銭湯の仕事って、番台で座ってるだけで楽で良いねとお客さんにからかわれたりするけど、実は大変なんですよ。昔と違って今はダイオキシンの問題があったり、色々と細かいことがあるので薪を燃すノも大変です。一本ずつ釘を手で抜いておいたり、ペンキがついているものはダメなので手で選別したりします。気圧によって煙は下がるので、ご近所の人に迷惑にならないように気をつけます。昔なじみの人は銭湯の煙になれているので良いのですが、新しく住み始めた人には嫌がられたりしてしまうこともありますから」

つい、目に見えるところだけで楽そうだなぁと思ってしまいがちですが、薪でお風呂を沸かすというのは、考えてみれば重労働です。昔のように山に行ったら木がいくらでも取れるという時代ではない。解体するお家にいって木材を貰って、それを使えるように一本ずつ分別して。時代の移り変わりによって、銭湯の仕事はより大変になっていることを知りました。

「東日本大震災の後、銭湯の役割が見直されている面があります。それと銭湯と社会の関わりで言うと、やっぱり人のつながりを作る場になっていることは感じています。いつもお風呂で会う○○さんが来ていないから、ちょっと見に行ってみようというお客さん同士のつながりがあります。いつもとお風呂の入り方が違うから調子悪いんじゃないか?とお互いにすぐに分かったりもするみたいで、そういう結びつきは銭湯ならではかもしれません」

銭湯のような場所がなくなっていっていることは、高齢者の孤独という社会問題とも繋がっている面がありそうです。

「あたり湯は200年以上この場所でやっていて、記録に残っているのは昭和6年の改築以降です。今の内装は、その時のままのところが多くて、おじいちゃんの手作りのものが沢山あります。天井は一度台風で飛んでしまった時の修理で、ちょっと昔より低くなっているんですよ。昔は窓がもう一段あったんです。お風呂の富士山が女湯にあるのは、実は珍しいそうで、絵師さんに初めてですと言われました。男湯に富士山を描くのが一般的なんですよね。男湯の絵では、ニワトリとヒヨコが描いてありますが、これは絵師さんに頼んで描いてもらいました。なんかさみしいかなと思ったので、お願いしたんです」

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あたり湯を眺めてみると、気になるモノがあちらこちらにあります。なんで庭に露天風呂っぽい池があるの?とか、なんでお風呂に岩があってそこに人形があるの?とか。

「お相撲さんが来たこともあります。横綱、大関だけは男湯で、後はみんな女湯に入るんです。小錦さんが入ったとき、お風呂のお湯が半分くらい溢れて、脱衣所の中程までざーっと流れてきて、風呂桶も全部ながれてきたことを覚えています。実は男湯のおトイレの扉は小錦さんでも入れるような特注サイズなんですよ。脱衣所の床も、昔は桧だったんですが、お相撲さんが一度に300人も来るというのでコンパネをいれました。抜けちゃいますから」

今では、賄いきれなくなったので、横須賀場所があるときでもお風呂を使ってもらうのは断っているそうです。お相撲さんが来てくれたことをとても楽しそうに話しているのが印象的で、他にも書き切れないほど多くのエピソードを聞かせてくれました。

「本当は3年前に閉店したかったんです。横須賀には風呂釜屋さんがないので、風呂釜を修理するのが難しいです。今は川崎の風呂釜屋さんにお願いしていますが、自分が設計したものではないカマは全体を把握できないので難しいそうです。あと5年10年と続けなきゃねと話してはいますが、残すのも大変です。お客さんは新しいキレイなビルにしてほしいわけではなくて、いまのままのあたり湯を残して欲しいと思ってくれているんです。釜屋さんの様な技術的な面、法律など政治的な面、いろんな面で今のままこのままを残すことが難しくなっています。高校生の息子が、あたり湯を残さなきゃいけない気がすると言ってくれたりするんですけど、残すことって本当に難しいんだよ、と話しました。」

「嬉しいのは昔きていたお客さんが、横須賀にかえってきた時に自分の子供や孫をつれてきてくれることです。昔から変わらなくて嬉しいと言ってもらえると、本当に嬉しくなります。昔横須賀に住んでいたけれど、今では横浜や東京に住んでいて、たまに横須賀にかえってきても自分の子供の頃とは町並みが違いますから、子供の頃と変わらない場所があるとほっとすると言ってもらえます」

古いモノは良いとか、残すべきだと外から言うのは簡単で、気持ちだけではどうにもならない事情でお店を閉めることになるのだと思い知りました。そんな事情を聞いても、それでも残して欲しいと我が儘を思ってしまうのが、私達客です。今日お話しを聞いて、やっぱりあたり湯さんが出来るだけ長く営業していて欲しいなと思ってしまいました。

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あたり湯では、お湯で体を温めて、京子さんの人情で心も暖めてきたのだろうと思います。すてきな時間をありがとうございました。

西来寺報 2017年 春号

西来寺報2017年春号

花まつりのこと
・灌仏会(かんぶつえ)
・天上天下唯我独尊

第3回寺子屋のご案内

平成29年(2017年)年回表

門徒さんの銭湯に行こう
あたり湯さんインタビュー
⇒インタビューロングバージョン

春のお彼岸
2017年3月17日(金曜日)〜23日(木曜日)
本堂受付は、20日(お中日)まで

・お彼岸参りをしています。(坊守)
・お彼岸の間、読書家であった先代住職の蔵書の一部を本堂に置いてあります。

上の画像をクリックするとご覧いただけます[PDF 497KB]

寺子屋日程変更 

西来寺が会場になる、2017年寺子屋第1回の日時が変更になりました。

2017年2月2日(木曜日) 午後1時から 

になります。

昨年末に配布したチラシや西来寺報では2017年2月3日(金曜日)とお伝えしておりましたが、
講師の先生のご都合により前日に変更となりました。

お申し込み頂いた皆様や、ご参加を検討していただいた皆様にはご迷惑をお掛けし大変申し訳ございません。
日程変更による参加の取り消しなどは、西来寺までお電話くださいますようお願い申し上げます。

平成28年報恩講 ご報告

西来寺 平成28年報恩講

二〇一六年報恩講、正午から降り出した雨は夜まで降り続き、肌寒い一日となりました。

本年の講師ひろさちや先生は六百冊以上の著書を持ち、

宗教になじみのない人たちに向けて宗教を伝えるエキスパート。

講題「世界の宗教」を踏まえて、私たちの生活に役に立つ形で宗教の話をしてくださいました。

イスラム教のこと、日本の宗教観、教育のこと、政治のこと、来世のこと、

様々なことを通じて、私たちが毎日をどう過ごしていくのがよいのか、教えてくださいました。

なむそのまんまそのまんま

全て神様にお任せして、どんな結果もしっかりいただけばいい。

人間は、悪いことも良いこともする。

人間は不完全なんだから許しあって生きていこう。

ひろ先生は、私たちを包み込むような、暖かい言葉を投げかけてくださいました。