毎月28日は『同朋会』

西来寺では、毎月28日に「同朋会」を行なっています。

同朋会とは、多くの方々に親鸞聖人の教えを聞いたり学んだりしながら、ご縁を結んでいただこうと願い集う交流会です。

みなさん平服でいらっしゃいますが、月に一度の集いですから、お気に入りのセーターとか、ちょっと大きめのイヤリングとか、それぞれキラリとお洒落なものを身につけていたりします。

まず、焼香の香りに包まれた本堂で御本尊にご挨拶をおこない、それから庫裏のお部屋に移り、お茶を飲みながら同朋会のスタートです。

今日の教科書は「正信偈の教え」難しい本のようです。住職が少し読み進め、読み下しをおこないます。

「ちょっと質問いいですか?」早速声があがりました。「梵天ってなんですか?」

住職が本に書かれたことに添いながら、質問に解りやすく説明していきます。
インドの神様の話では弁天さんを、仏教の守り神の話では興福寺の阿修羅像、手塚治虫の漫画の話など、
みんなにとって身近なことを例にあげてのお話に、あちらこちらでひらめきの声や、ときには笑い声も聞こえます。

しばらくまた本を読み進めていくと、
「ではこの、「他力」って?」と、声があがりました。

住職は、「これはとてもよい質問なのですがとても難しいんですね。」と言いながら、
では「他力信心」という言葉で説明していきましょうと、ここでもみんながいつも使っているお金のことや、テレビで流れるサプリメントのCMの話を例にとってお話していきました。
「そういえば思い当たるわー」とみなさんそれぞれに頷いていました。

こんな質問もありました。「阿弥陀様は私の全部を救ってくれる存在だと思っていましたが、阿弥陀様は実在しないのでしょうか?」

同朋会は、身の上の大切なこともみんなの前で気軽にできちゃう雰囲気です。

「実在するお釈迦さまは阿弥陀様の「はたらき」を語りました。阿弥陀様はそのような存在なんですね。
「南無阿弥陀仏」とは「限りない知恵とはたらき」という意味でもあるんですよ。」

西来寺の同朋会は、肩こりをやさしく解きほぐしてくれるような集いでした。

1月28日(月曜日)
この日の同朋会では新年最初ということで、この後時別に、お食事とビンゴゲーム大会がおこなわれました。