出版」カテゴリーアーカイブ

(冊子)人生とは人との縁である

人生とは人との縁である 〜 一商人の歩んだ道 〜
平岡 増雄

皆さんは衣笠商店街に行ったことがありますか? 商店街には「三雄堂」という本屋さんと「おもちゃの王様」という玩具店があります。2店とも初めて訪れたとしてもなぜか懐かしさを感じてホッとできるお店です。今回お届けする「一商人の歩んだ道」は両店の創始者である平岡増雄さんのいわば自伝です。
この本は2019年の西来寺報の取材がきっかけになってできました。本書を読むと昭和、戦後の経済成長といった独特の時代のうねりが聞こえてきます。そして人の強さ、温かさ、繋がりの有り難さが心に染み入ってきます。忘れかけていた感覚が息を吹き返してきます。

人生とは人との縁である 平岡増雄

令和3年 春 発行
著者 平岡 増雄
A5版/82ページ
発行 西来寺

平岡 増雄(ひらおか ますお)
昭和2年(1927)横須賀生まれ
豊島小学校、横中(現在の神奈川県立横須賀高等学校)就学
太平洋戦争時、横須賀市内で学徒勤労動員を経験
終戦後、商人としての道を歩む
現在 合資会社 三雄堂書店、有限会社 おもちゃの王様 会長

(冊子)中村元先生の最後のねがい

いま 伝えたい こと
中村元先生の最後のねがい
前田 專學

ある日大塚さんから、西来寺で出している冊子に小学生から高校生向けに「いま伝えたいこと」と題して原稿を是非寄せて頂けないかとの依頼がありました。そのときは簡単にお引き受けしたものの、今こうして実際に筆を執ってみると、小学生向けと高校生向けのものとは、程度の差が大きすぎるので、やむを得ず中学生から 高校生向け、というよりはむしろ高校生向けにさせて頂きたいと思います。高校生の方で、小学生や中学生の弟妹がおありになる方は、お読みになったら、その方々にお話して上げて下さい。

私が今皆さんにお伝えしたいことは、私の大学時代の恩師であった中村元先生と その先生がご自分の墓石に残された「ブッダのことば」です。

中村元先生の最後のねがい

平成31年4月1日発行
著者 前田 專學
挿画 田所 一紘

A5版/26ページ
発行 西来寺

前田專學

前田 專學(まえだ せんがく)
1931年4月1日生まれ 名古屋市出身 東京大学名誉教授
公益財団法人 中村元東方研究所理事長・東方学院長 中村元記念館館長
史跡足利学校 庠主 日本印度学仏教学会名誉会員
公益財団法人 日印協会顧問 第 回日本印度学仏教学会賞 日本学士院賞 中国北京社会科学院名誉研究員 勲三等旭日中綬章
韓国東国大学賞牌
スリランカ共和国ビクシュ大学名誉教授
タイ王国衆議院仏教事業委員会功労賞
インド共和国パドマ・シュリー勲章 等
NHK「こころの時代」、「ラジオ深夜便」など多数出演。
著書に、『ブッダ—その生涯と思想』 『インド哲学へのいざない』など多数

著者の前田專學先生は中村元先生の一番弟子にあたられる方で、お二人の間には温かく時空さえをも超えるような信頼関係があることが、傍目から見てもわかりました。それは他の追随を許すものではなかったように思えます。

中村先生、前田先生のこの本をこの度西来寺より出版させて頂くことができ、仏教に携わるのものとして、これ以上光栄なことはありません。

一人でも多くの方が、中村先生、前田先生の心を受け取ってくださることを願ってやみません。

平成三十年 西来寺
合掌

(冊子)慰問袋の少女はいずこに

慰問袋の少女はいずこに
あの大戦後67年を経て、僕の見た「奇跡のような正夢」のこと
飯塚 惠一

「飯塚さん、ひょっとして、この写真の方をご存知ありませんか?」と西来寺 ( 飯塚家の菩提寺)の若いお内儀から僕が手渡されたのは平成21年9月21日、お彼岸の中日のことでした。(中略)僕は記憶をたどってみても、もちろんこの少女に会ったことはないし、写真で見た記憶もありません。ただ何とはなしに、そのお名前と「安浦」 という住所から推察して、我が家の遠い親戚に当たる人ではないか、と思われたのです。 (本文より抜粋)

慰問袋の少女はいずこに

平成28年(2016年)8月15日発行
著者 飯塚 惠一
写真(重箱海岸 安浦港)今井 雅洋

A5版/24ページ
発行 西来寺

「慰問袋の少女はいずこに」にそえて

新聞で「慰問袋の少女」の記事を見た瞬間、《飯塚恵一さん》のお名前が私の頭に閃きました。多分、その少女の写真の頬に面影を感じたのだと思います。

そして平成二十一年九月二十一日、お彼岸のお中日にお参りにいらしていた飯塚さんに新聞記事を手渡しました。この瞬間に物語は動き始めました、加速度を付けて。たくさんの不思議なつながりによって(まず七年前の年賀状を取って置いて、且つその差出人を覚えている奥様がすごすぎる!)、糸がたぐり寄せられていきます。

私はこのたくさんの不思議なつながりは「この物語は人に伝えるべきものです」と言っているように思えて仕方がありません。それがこの冊子を作成する運びとなり、今日皆様に送らせて頂いた理由です。

先日『シリア・モナムール』という映画を見ました。爆撃音が鳴り響き、街が瓦礫と化した中、子供達は一輪の花にほほえむ。一方(今のところ)戦争がないこの日本では、子供達が戦争ゲームに興じています。

そんな今だからこそこの物語を読んで思い出して欲しいと思います。つい先頃の第二次世界大戦のさなか、失われていったであろうひとつひとつの命がいかに愛しかったかを。そしてその命は今を生きる私たちの肩に触れるすぐそこにあることを。

この本にかかわった全ての方々に感謝を込めて。
二〇一六年九月十五日
合掌

西来寺

西来寺誌

西来寺誌

大塚山 西来寺誌
宗祖親鸞聖人 七百五十回 御遠忌
西来寺創始 千二百年記念

発行日 2012年 10月28日

著者
上杉 孝良氏(うえすぎ たかよし)
真鍋 淳哉氏(まなべ じゅんや)

写真
駒澤 琛道氏(こまざわ たんどう)

全128ページの本のダウンロードです。
容量は12MB、少々大きめなのでダウンロードに時間がかかります。
(PDFは画像化しているので読み上げには対応してません)

西来寺誌_目次2西来寺誌_目次1

西来寺誌の製本

仕様

サイズ: A4
製本: 糸かがり製本 表紙折り返し
ページ数: 全128ページ
表紙: ハンマートーン 210Kg厚
箔押し: ツヤ金(書: 第二十一世 釋甫圓)
見返し: 新だん紙 110Kg厚
ケース: クラフトボード糊付

印刷所:有限会社 茂手木印刷所
装丁:野木村早苗