2016年寺子屋 第一回ご報告 西来寺

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西来寺を含む、三浦祖では年に三回寺子屋を開催しています。
寺子屋は20~30年前より続いています。昔は小学校のかわりに読み書きそろばんをならったところなのでは?というイメージの強い寺子屋ですが、近年では門徒さんの勉強会として行われています。ちなみに正式な名称は「寺子屋文法会」といいます。

今年度の寺子屋は『念仏のある生活』をテーマにしました。

「人はなぜ生きるのか?」「阿弥陀仏の本願とは?」「親鸞聖人の幸福感とは?」などを話しの軸にしながら、私たちが毎日普通に送る生活の中にある、ちょっと良い明日に繋がる気づきをテーマにお話ししております。

今年の2月8日には、西来寺を会場として今年の寺子屋の第一回が開かれました。
第一回の先生は、真城義麿(ましろよしまろ)さんでした。真城さんは今年の西来寺にとって縁の深い方で、当西来寺では毎月仏教の勉強会「同朋会」を行っていますが、その中で皆様に分かりやすく仏教のことを知ってもらうために使っている教科書が『仏教のぶっ』。その本を書かれたのが真城さんなので、西来寺にとっては教科書を書いた先生が直接教えに来てくれた! みたいなイベントになりました。

普段から馴染んでいる本の著者がいらっしゃるということもあったのか、西来寺からは参加希望の方が沢山いらっしゃいました。
仏教の話は難しくて…という感想も聞かれがちなのですが真城さんの話は
「今までお寺で聞いた話の中で一番分かりやすかった」
「政治的な話、原発の話、今の時事問題に関係を明確にしながら話をしてくれるから、眠くなる暇なんてなかった」「漫談のようで、笑いが絶えない寺子屋の時間だった」「白板の使い方が上手くて、本当に分かりやすかった」など沢山の感想をいただきました。

先生の話しの中で、心に強く残り忘れられない言葉があります「私たちは仕事を辞めるとボケる。キョウヨウとキョウイクが大事なのです」この言葉、実は「教養と教育」が大事なのではなく「今日の用事と今日の行くところ」が大事という意味だそうです。毎日を大切に、毎日を楽しく、そうありたいものですね。

今回のように皆様の心に何かが残る寺子屋などの催しを提供することができる西来寺でありたいと思っています

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