投稿者「san」のアーカイブ

おためし寺ヨガ in 西来寺 本堂

西来寺の寺ヨガ

去る6月28日(金)の同朋会では、後半30分間の時間を利用して、「おためし寺ヨガ」をおこないました。
指導してくださる先生は、ヨガインストラクターの長谷川麻衣さん。小柄で、背筋がすっと伸びた姿勢が印象的。5年間の介護職の経験を活かしてヨガを教えています。

西来寺の寺ヨガ

「テレビでも流行っていて、カルチャーセンターなどでも人気の〈ヨガ〉ですが、ヨガは、スポーツでもフィットネスでもありません。今日おこなうのは、座りながらできる〈チェアヨガ〉といわれているものです。車椅子の方でもできます。」

先生がヨガと出会ったのは、介護の仕事をしていたとき。悲しいこともあり、精神的にも肉体的にも辛かった時期だったそうです。そんな中でのヨガとの出会いは、心がすくわれるようなものだったと言います。

「ヨガで一番大切なのは呼吸です。普段ふつうに使っている呼吸です。呼吸に集中することで、いらないものにとらわれない気持ちになります。執着を手放すことで、日常でも自分を見つめられるようになります。さあ始めましょう。今の自分の状態がどんなかな? と見つめてみましょう。」

本堂の空間に先生の声がしずかに流れていきます。目をつぶって先生の声と自分の呼吸に集中していると不思議と身体が楽になっていきました。帰りのころには、みんなの背筋が伸びているのに気がつきました。そういえば、自分もずいぶん肩がひらいて、あらら? いつもの肩こりはどうした? 体がとても軽くなっていました。

西来寺 本堂での「寺ヨガ」、みなさんもぜひ体験してみてください。

西来寺報 2019年 夏号

西来寺報 2019年 夏号

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「西来寺報 2019年夏号」の内容

お念珠

写真:インド アジャンター石窟寺院の壁画
写真:境内の菩提樹

2019年のお盆日程
※ 本堂の受付は、9時 〜 17時です

新盆 7月8日
新盆経。西来寺では昨年の6月から今年の5月に亡くなられた方の御家族を集めて法要をします。
(該当の方にはご案内差し上げています)

お盆 7月13日 〜 7月16日
東京地方、横須賀市中心部。

旧盆 8月13日 〜 8月16日
月遅れのお盆。葉山、鎌倉方面、全国的にはこちらの方が多い。

合同帰敬式 令和元年9月上旬にやります!
ご希望の方はお電話でお申込みください。

親子二代で書店と玩具店を経営している門徒さん
平岡増雄さん
昭和二十二年創業の「三雄堂書店」と昭和四十三年に開店した「おもちゃの王様」は、衣笠仲通り商店街にあります。一階の書店を次女が、二階の玩具店は三女がそれぞれ後を継いで、地域のお客様のお役にたつ様頑張っています。

(冊子)中村元先生の最後のねがい

いま 伝えたい こと
中村元先生の最後のねがい
前田 專學

ある日大塚さんから、西来寺で出している冊子に小学生から高校生向けに「いま伝えたいこと」と題して原稿を是非寄せて頂けないかとの依頼がありました。そのときは簡単にお引き受けしたものの、今こうして実際に筆を執ってみると、小学生向けと高校生向けのものとは、程度の差が大きすぎるので、やむを得ず中学生から 高校生向け、というよりはむしろ高校生向けにさせて頂きたいと思います。高校生の方で、小学生や中学生の弟妹がおありになる方は、お読みになったら、その方々にお話して上げて下さい。

私が今皆さんにお伝えしたいことは、私の大学時代の恩師であった中村元先生と その先生がご自分の墓石に残された「ブッダのことば」です。

中村元先生の最後のねがい

平成31年4月1日発行
著者 前田 專學
挿画 田所 一紘

A5版/26ページ
発行 西来寺

前田專學

前田 專學(まえだ せんがく)
1931年4月1日生まれ 名古屋市出身 東京大学名誉教授
公益財団法人 中村元東方研究所理事長・東方学院長 中村元記念館館長
史跡足利学校 庠主 日本印度学仏教学会名誉会員
公益財団法人 日印協会顧問 第 回日本印度学仏教学会賞 日本学士院賞 中国北京社会科学院名誉研究員 勲三等旭日中綬章
韓国東国大学賞牌
スリランカ共和国ビクシュ大学名誉教授
タイ王国衆議院仏教事業委員会功労賞
インド共和国パドマ・シュリー勲章 等
NHK「こころの時代」、「ラジオ深夜便」など多数出演。
著書に、『ブッダ—その生涯と思想』 『インド哲学へのいざない』など多数

著者の前田專學先生は中村元先生の一番弟子にあたられる方で、お二人の間には温かく時空さえをも超えるような信頼関係があることが、傍目から見てもわかりました。それは他の追随を許すものではなかったように思えます。

中村先生、前田先生のこの本をこの度西来寺より出版させて頂くことができ、仏教に携わるのものとして、これ以上光栄なことはありません。

一人でも多くの方が、中村先生、前田先生の心を受け取ってくださることを願ってやみません。

平成三十年 西来寺
合掌

西来寺報 2019年 春号

西来寺報 2019年 春号

ご本尊にお参りしましょう

平成31年(2019年)年回表

今こそ 生きる仏教を
「いま 伝えたいこと 中村元先生の最後のねがい」発刊によせて

行ってみよう
毎月28日は同朋会

春のお彼岸
2019年 3月18日(月)〜24日(日)
本堂受付は21日(お中日)まで

上の画像をクリックするとご覧いただけます[PDF 500KB]

本誌掲載、2019年1月28日の同朋会のもようは、こちらでご覧いただけます。

毎月28日は『同朋会』

西来寺では、毎月28日に「同朋会」を行なっています。

同朋会とは、多くの方々に親鸞聖人の教えを聞いたり学んだりしながら、ご縁を結んでいただこうと願い集う交流会です。

みなさん平服でいらっしゃいますが、月に一度の集いですから、お気に入りのセーターとか、ちょっと大きめのイヤリングとか、それぞれキラリとお洒落なものを身につけていたりします。

まず、焼香の香りに包まれた本堂で御本尊にご挨拶をおこない、それから庫裏のお部屋に移り、お茶を飲みながら同朋会のスタートです。

今日の教科書は「正信偈の教え」難しい本のようです。住職が少し読み進め、読み下しをおこないます。

「ちょっと質問いいですか?」早速声があがりました。「梵天ってなんですか?」

住職が本に書かれたことに添いながら、質問に解りやすく説明していきます。
インドの神様の話では弁天さんを、仏教の守り神の話では興福寺の阿修羅像、手塚治虫の漫画の話など、
みんなにとって身近なことを例にあげてのお話に、あちらこちらでひらめきの声や、ときには笑い声も聞こえます。

しばらくまた本を読み進めていくと、
「ではこの、「他力」って?」と、声があがりました。

住職は、「これはとてもよい質問なのですがとても難しいんですね。」と言いながら、
では「他力信心」という言葉で説明していきましょうと、ここでもみんながいつも使っているお金のことや、テレビで流れるサプリメントのCMの話を例にとってお話していきました。
「そういえば思い当たるわー」とみなさんそれぞれに頷いていました。

こんな質問もありました。「阿弥陀様は私の全部を救ってくれる存在だと思っていましたが、阿弥陀様は実在しないのでしょうか?」

同朋会は、身の上の大切なこともみんなの前で気軽にできちゃう雰囲気です。

「実在するお釈迦さまは阿弥陀様の「はたらき」を語りました。阿弥陀様はそのような存在なんですね。
「南無阿弥陀仏」とは「限りない知恵とはたらき」という意味でもあるんですよ。」

西来寺の同朋会は、肩こりをやさしく解きほぐしてくれるような集いでした。

1月28日(月曜日)
この日の同朋会では新年最初ということで、この後時別に、お食事とビンゴゲーム大会がおこなわれました。

西来寺報 2018年 冬号

西来寺報 2018年 冬号

お内仏について
 お飾り(お荘厳)
 三具足(みつぐそく)など
行事のご案内
 除夜の鐘の打鐘(大晦日)
  12月31日(月)午後11時45分〜
 修正会(元旦)
  1月1日(火)午前10時〜
報告:平成30年 西来寺 報恩講 記念講演 ひろさちや氏『日本の仏教』/ 終演後インタビュー
坊守のちょっと裏話:親鸞聖人とお赤飯
あれこれ:ギンナン大豊作 / 台風被害
本のプレゼント / 編集後記

上の画像をクリックするとご覧いただけます[PDF 1.2MB]

平成30年報恩講 ご報告

2018年 10月28日(日曜日)あたたかい日差し、秋の清々しい晴天。
平成30年報恩講、報恩講記念講演には、今年も多くの方がお参りくださり、おかげさまで今年も本堂は満堂となりました。

記念講演 ひろさちや氏『日本の仏教』

ひろ先生はやっぱり90分間立ちっぱなしです。勿論椅子は用意してあるんですが。ひろ先生に「疲れませんか?」と伺ったところ、「立っていた方が頭の回転が速くなるから」とのことでした。そういえば、五木寛之先生も90分間立ちっぱなしでした。五木先生にお伺いしたところ、先生は「足腰の鍛錬のため」と仰いました。う~ん、すごい人たちはやっぱりすごい・・・と、思い知らされる今日この頃です。

合掌
西来寺坊守 大塚睦子

ひろさちや平成30年ん報恩講西来寺

〈要約〉講演より抜粋

日本で一番有名な仏教者といえば聖徳太子だと思うんですね。その聖徳太子が日本に仏教を確立した初めての人だと思います。
彼が何言ったかというと簡単なんです。「世間虚仮 唯仏是真(せけんこけ ゆいぶつぜしん)」世間は嘘偽りなんだ、ただ仏だけが真実なんだ。と、このことを言ったんです。これが聖徳太子だと思ってください。
まぁ考えてみれば世間というのはおかしいものだと思います。皆さんも経験あるでしょう、人に対して良かれと思ってやったことが悪いことになったり、悪いと思っていることが良くなったりね。だから世間をそんなに信用するなってことです。
皆さんは世間のことを、あまりにも信用しすぎているんですよね。そんなに世間を信用したらいかんよって聖徳太子は教えたわけです。

聖徳太子の後、平安時代になると二人の立派な仏教者が出てきます。それが最澄と空海ですね。
「あなた方は仏の子でありなさい」と言ったのが最澄です。
そして、空海はどういう風に教えたかというと「世の中の人は全ての人が仏さんなんだと思いなさい」というような事を言ったんです。これが最澄と空海の教えなんですね。仏教って簡単でしょ。
その次に法然上人、親鸞聖人、道元禅師が出てきます。私はこの5人が世界的に通用する凄い仏教者だったと思うんです。(中略)

親鸞聖人は日本の仏教者として最初に結婚した人なんです。親鸞聖人の結婚生活の考えってなんだったんだろうと思うと「私も不完全、あなたも不完全、ともに不完全な人間が助け合って生きていく」ということだったんじゃないかと思うんですね。それが本当の夫婦のあり方、念仏者の在り方じゃないかと思うんです。そういう生き方をできるのが日本の仏教者だと私は思っているんです。

宗教っていうのは完全な人間を目指せと教えてないんです。完全なのは仏様だけで我々人間である限り出来損ないですよね。その出来損ないであることを許しあって生きる。それがお念仏者の姿なんだと思っていただきたいんです。私たちは不完全なんだと、不完全なもの同士、不完全なまま、悪人のまま、助け合って、許し合って生きていけばいいんです。


写真集

時間をさかのぼってご覧ください。

報恩講を終えて

ひろさちや先生の講演

ひろさちや先生講演 平成30年報恩講 西来寺

報恩講法要のときの風景

ひろさちや先生おむかえ

開催直前風景

当日準備風景

前日準備

西来寺報 2018年 秋号

西来寺報31号

お内仏とは
ご本尊阿弥陀如来の「阿弥陀」とは

秋のお彼岸
2018年9月20日(木)〜26日(水)
本堂受付は9月23日(日曜日)まで

平成30年報恩講のお知らせ
10月28日(日)
法要開始 午後1時
講演開始 午後2時15分(終了午後4時)

報告:浄土真宗はじめの一歩
8月4日におこなわれた佐々木正先生のご講義

連載 御内陣 親鸞聖人の絵像
てくてくむっちゃん 蓮と睡蓮
今に息づく仏教〜タイの洞窟救出によせて〜

上の画像をクリックするとご覧いただけます[PDF 550KB]

平成30年(2018年)報恩講 開催のお知らせ

日時 平成30年(2018年) 10月28日(日曜日)
法要開始 午後1時より(終了 午後4時)
場所 西来寺 本堂

《 記念講演 》
ひろさちや氏 講演
講題:仏教伝来 聖徳太子から一気にまいります
講演開始 午後2時15分

一般の方で聴講をご希望の方

参加費:1000円

往復はがきでお申込みください。
応募者多数の場合は抽選とさせていただきます。

<往信面>
〒238-0051
横須賀市不入斗町3-38
西来寺「報恩講実行委員会」宛

・ご住所
・お名前(代表の方)
・年齢(代表の方)
・ご参加人数
・電話番号(当日のご連絡用)

<返信面>
代表者様のご住所・氏名を明記してください。
※文面は白紙でお願いいたします。

当日は混雑が予想されるため、お立ち見となってしまう可能性がございます。あらかじめご了承くださいますよう、お願い申し上げます。

真宗大谷派 西来寺 平成30年報恩講記念講演真宗大谷派 西来寺 平成30年報恩講記念講演

平成30年真宗大谷派 西来寺 報恩講 記念講演によせて

わたしたちの仏教を紐解く

聖徳太子って何をした人なのかすぐに答えられますか?「昔のお札の人」としか答えられない人が多いそうです。
実は聖徳太子は日本の仏教史においてとても重要な人物です。そこで今年の報恩講ではひろさちや先生に『日本の仏教』というテーマでの講演をお願い致しました。

日本の仏教がはじめはどういったものだったのか、どのようにして民衆のものになっていったのか、情報が溢れ、嘘が溢れ、何が本当か分からなくなっている今の時代。そんな今だからこそ、仏教の歴史を振り返り、今私たちの触れている仏教とは何なのか一緒に確かめていきたいと思っております。

ひろさちや先生の報恩講記念講演も今年で3回目となります。昨年・一昨年と大好評で再演のご要望が多く、本年もご講演をお願い致しました。今回も私たちが毎日の生活の中で、忘れている大切なことを気付かせてくれるようなお話しをしてくださることと思います。

ひろ先生は著書の『日本仏教史』の中で次のように仰っています。「わたしたちは趣味で仏教を学ぶのではありません、仏教を生きるために仏教を学ぶのです」皆様、是非ご参詣ください。

西来寺

ひろ さちや氏 プロフィール

仏教を中心に宗教をわかりやすく説き、多くの人々の支持を得る。宗教思想の研究、講演などに活躍。

1936年 大阪市に生まれる
1960年 東京大学文学部インド哲学科を卒業
1965年 同大学院博士課程を修了

著書
「狂い」のすすめ(集英社)
釈迦とイエス(新潮社)
ひろさちやの般若心経88講(新潮社)
仏教に学ぶ老い方・死に方(新潮社)
ポケット般若心経(講談社)
仏教はじめの一歩(春秋社)
「いいかげん」のすすめ(PHP研究所)

など500冊以上